介護の仕事

介護の仕事 夜勤編

昨日と一昨日、介護の仕事の日勤、早番、遅番について書かせて頂きました。

今日は「夜勤」について書かせてもらおうと思っています。

夜勤は介護の仕事の中でも特に肉体的、精神的に
キツい仕事だと個人的には思っています。

夜勤について

私がいた特養での夜勤の勤務時間は、

17:00~9:00、16時間拘束、14時間半勤務、1時間半仮眠となっていました。

改めて説明すると私のいた特養は、1階から3階まであり、最初に私が配属された先は3階でした。

3階には4つのユニットがあり、1つのユニットは10人編成、つまり3階全体で40人の利用者さんが入所しておられることになります。

夜勤時は、1人で2ユニット20人の利用者さんのお世話をしなくてはいけません。

つまり、3階の計40人の利用者さんのお世話を2人の夜勤者で行うという形でした。

更に夜勤中は、もう一人の夜勤者と交代制で1時間半の仮眠の時間が与えられるのですが、片方の夜勤者が仮眠している時間は、1人で
3階4ユニット40人の利用者さんのお部屋を見回りすることになっていました。

時間の内訳としては、

  1. 17:00 看護師から利用者さんの状態(発熱しているひとがいないか等)
        について申し送りを受ける。夕食時、翌朝の朝食時の服薬につい
        ても確認する。
  2. 17:20 自分の担当フロアの日勤者から申し送りを受ける。
  3. 17:40 夕食のワゴンが運ばれてくるので、配膳を行う。
  4. 18:00 夕食の食事介助を行う。
  5. 18:30 食べ終わった方から服薬、トイレ誘導、口腔ケアを済ませ、パジ
        ャマに更衣してもらい、ベッドに臥床する。
  6. 19:30 食事に使った、コップ、エプロンなどを洗う
  7. 20:00 遅番からもう一つのユニットの申し送りを受ける。
  8. 21:00~23:00 1時間に1回のペースで利用者さんの部屋を見回り、2時
            間に1回のペースで寝たきりの方の体位交換。
  9. 23:30 同じ階のもう1人の夜勤と連絡を取り合い、休憩を回す
  10. 1:00 先に入った場合休憩終わり、もう一人の夜勤者から報告を受け、フ
        ロアに戻る
  11. 1:30 もう1人の夜勤者が休憩に入る、全ての部屋40人分の見回りを行う
  12. 3:00 休憩上がってきた夜勤者に見回りの際気づいたことなど報告する。
  13. 3:00~5:00 時間に1回のペースで利用者さんの部屋を見回り、2時間に
           1回のペースで寝たきりの方の体位交換。
  14. 5:30 早い人はもうこのくらいの時間から起きてくる。あまり早く起きた
       場合は再入眠を促す(つまりもう少し寝てて下さいね、とお願いす
       る)
  15. 6:00 覚醒が早い人から順に起きて頂く、担当している2つのユニットの
        内、早番が来るフロアの方を重点的に起きて頂く
        起きた順番で更衣、口腔ケア、トイレ誘導など行う
  16. 7:00 早番の職員が来るので、夜間の申し送りをする。
  17. 7:30 朝食の時間がくるまで、利用者さんのお茶を配ったり、エプロン、
        ランチョンマットなど用意しておく
  18. 7:40 朝食のワゴンが運ばれてきたら、配膳し食事介助を行う。
  19. 8:30 朝礼の時間 夜勤者が集まり、看護師に申し送りを行う
  20. 8:50 朝礼が終わればフロアに戻る、食事介助やトイレ誘導を行う
  21. 9:00 2つのユニットの日勤職員に夜間の事を申し送りして退勤

以上が夜勤のおおまかな流れとなっております。

実は夜勤の仕事は介護の仕事を辞める1年くらい前から入っていなかったので、細かいところはうろ覚えな部分もあるのですが、大まかにはこのような流れだったと思います。

夜勤の特に大変な所

上記の時間ごとの仕事内容を見てもらっても大変そうなのは分かってもらえると思うのですが、夜勤が大変なのはイレギュラーな仕事が起きるのです。

  • 夜間に何回もトイレに起きる人
  • 「眠れない」とコールを押しまくる人
  • 横になったまま壁をどんどん蹴る人

等々、実際はもっと色々な人がいます。そういったトラブルが起きる度に対応しなくてはいけない訳です。

あと、単純に眠くなります。

個人的には2:00~4:00くらいが眠い時間のピークだった気がします。

上記の通り、仮眠の時間はあるのですが正直全然熟睡出来ませんでした。

というのも理由があって、2人の夜勤者のうち、片方が仮眠している時間はもう片方の夜勤者が全ての部屋の利用者さん40人を見守ると説明しましたが、2人以上の利用者さんが同時に起きてきたりすることが頻繁にあります。

利用者さんのなかには、「歩けるけど歩行の状態が安定しない」人がいます。そういった人は歩いている時、職員が近くにいないと危ない訳です。
転倒する危険がありますからね。

そういった歩行状態に不安がある人は、ベッドの下に「コールマット」と呼ばれるマットが敷いてあるんです。ベッドから立ち上がる時にコールマットに足を置くと、自動的にナースコールを押したように呼び出し音が鳴り、起き上がってきたことが分かるようになっています。

そして夜勤者は急いでその人の部屋に向かい、入眠を促したり、トイレに誘導したりするのですが、もしそういった歩行状態が危うい人が2人同時に起きてきたら…。その時はどうするか?

仮眠中のもう1人の夜勤者が行くしかないということになります。

だから心が完全にはなかなか休まらない訳です。

あと単純に寝過ごしてしまうのが恐い、という理由もあります。

本当に夜勤は大変でした。

また詳しく書いていきたいと思います。(ネタは沢山あります)