忍者と極道 感想

「忍者と極道」のストーリーを振り返る(第三章 22話)

今日も忍者と極道のストーリーを振り返っていきたいと思います。

最新話までのネタバレが含まれます。

よろしくお願いします!

第22話 BURNING MOTORS GO LAST HEAVEN

今回のタイトルはTHEE MICHELLE GUN ELEPHANT(ミッシェル・ガン・エレファント)の2003年10月11日に幕張メッセで行われたラストライブの映像を収録したDVDのタイトルのようです。

極道車の上に立つ暴走族神(ゾクガミ)こと殺島。

周りの聖華天のメンバーもヒートアップ!

「暴走族神!!! 暴走族神!!! 暴走族神!!! 暴走族神!!!」と叫び続けます!

ガムテはその様子を見て聖華天のメンバーが“地獄への回数券”(ヘルズ・クーポン)をキメていくことに気づきます。

ヘルズ・クーポンをキメると目の周りに黒い線が放射線状に入るようです。

しかしそれを聞いた極道(きわみ)さんは

「それだけではないよ…ガムテ」

「彼らを酔わす最も強い麻薬(ヤク)…それは“神性”(カリスマ)!!」
「殺島飛露鬼という存在そのものに悪童(ワルガキ)は酔うのだ!!」

暴走族神のカリスマ性はもの凄いんでしょうね。

そして殺島は有刺鉄線をハチマキのように自分の頭に巻きます。
まるで茨の冠をつけるキリストのように。

それを見て更に沸き立つ聖華天の面々。

この茨の冠のように有刺鉄線を巻くのはいい発想だなあと思います。
「暴走族」と「神」という二つの要素を含んでいますし、ビジュアル的にもなかなかカッコいいと思います。

ここで殺島が「シィー」とやるとみんな静かにするのもいいですねw

「今宵オレらは子供(ガキ)に還る…!!!」

ヘルズ・クーポンの放射線状の線があるのでちょっと分かりづらいですが、有刺鉄線を巻いたところから
メッチャ出血しています。

そして暴走族神の言葉はスマホを通じて各地の聖華天のメンバーに広がっていきます。

「暴走せよ!!!神(オレ)が赦そう!!」「殺害せよ!!!神(オレ)が赦そう!!」

「“殺害”(サツガイ)!!! おお暴走族神 我らに何を殺害せよと!!?」

そう叫ぶ聖華天のメンバー。

「俺等の“暴走”(ユメ) 邪魔する“全部”(すべて)だ」

その言葉を聞き更にヒートアップする聖華天。

そのカリスマ性にガムテも夢中になっているようです。

ここでガムテは以前言っていた悪の社会見学として、自分も暴走に連れて行ってほしいと懇願します。

どうする?と尋ねる極道さんに対し「“快諾”(イ)っスよォ!」と爽やかに了承します。

この場面の殺島とガムテは本当に仲よさそうに見えますね。

暴走を開始したコマでガムテが車に寝そべりながら
「林遣●君の真似~~~☆」と言っていますが、これは恐らくテレビドラマから始まった
『HiGH&LOWシリーズ』で林遣都さん演じる日向紀久の演じていたシーンの再現ではないかと思います。

この『HiGH&LOWシリーズ』なんですが私は観たことがないんですが、ドラマ、映画の世界観はこの聖華天の暴走と少し似ているところがあるように思えます。

そして遂に聖華天の20年ぶりの暴走が始まりました!

警察官、パトカー、防護柵(バリケート)全てお構いなしに跳ね飛ばしていきます。

その頃、警視庁では警視総監が「なんで事前に阻止できなかった!?」と叫んでいました。

その理由は近隣住宅で数百件の火災事件が起きており、そこに警察官の人員が割かれていたからでした。

とんでもない被害だよこれ。

そして警視総監はこの手口を思い出し、聖華天が蘇ったことを悟ります。

警視総監は今の第四章にも出てきましたけど、この人も今まで相当苦労してきたんだろうな。

ここで通常のバリケートは効果が無いと分かった警察は人員輸送車で帝都高入り口を封鎖しようとしますが…。

「全部ブッ破壊(こわ)せ」

その人員輸送車すらブッ壊し跳ね飛ばし帝都高に侵入する聖華天。

強化改造した極道車は尋常ではない破壊力のようです。

道路を逆走しながら無関係の人間を多数巻き込んでいく聖華天の暴走。

その様子をテレビで観る惨蔵、左虎、右龍。

この時に惨蔵が

「何故こうなるまで“べしゃり烏”が気づかなんだ!?」
「何をしたというのだ極道…ッ!!?」

ということを言うんですけど、これは警察と同じように周辺の火事に気を取られたのかなと思っていたのですが第四章を読んだ後だと何か別の要因があったのかなと思ってしまいますね。幡随院孤屠による何かが。

そして極道車の暴走を知らせようとカメラの解析をしていた色姐のところにやってくる忍者くん。

ドアを叩きますが反応がありません。

色姐は壊左を殺したのが輝村極道であると。輝村極道こそが我ら忍者の仇敵であると忍者くんに伝えようとします、が…。

昼間の「“笑った”かもーーーしんねー」と言ったことを思い出し、その言葉を言えず自分の中に閉じ込めるのでした。

そして居眠りをしていたとごまかし、忍者くんを見つめ

「あの男に奪われるくらいならー私が笑顔奪いましょう」
「この病田色…全生命(すべて)を懸けーーー愛の覚悟キメましょう」

ここまでが22話のストーリーです。

この最後のコマの色姐の覚悟の決まった顔つき好きなんですよ。

髪の毛で上半分は隠されているんですけど、口元だけでも覚悟が見えるように感じるんですよね。

22話を読み返して

歌舞伎町の爆発もそうですが、この聖華天の暴走で相当の被害があった訳です。

流石1兆円かけただけのことはあります。極道さんはヤバイです。

ただ改めて観ると殺島のカリスマ性も半端じゃないですよね。有刺鉄線頭に巻いてるシーンは改めて観ると
正に「暴走族神」といったオーラが漂っています。

しかし次の回ではいよいよ忍者が参戦します。