今日は介護士として働いていたときに感じていたこと、それらを介護あるあるとして紹介させて頂きたいと思います。
介護の仕事の経験がある方ならば共感して頂けるのではないかと思います。
今後、介護の仕事を考えている人に少しでも参考にして頂けると幸いです。
介護の仕事のあるある
- トロミのついた飲み物を床にこぼすと大変
人が生きていく上で水分補給は非常に重要で欠かせないものです。
もちろん高齢者の方々も例外ではなく、むしろかなり気を使って水分補給をしなくてはいけません。人によっては1日に飲んだ水分量をチェックしている人もいます。
しかし、人間は年齢を重ねると噛む力、飲み込む力が衰え、口内の唾液量が少なくなるなど飲食物を口から食道、胃まで届ける能力、いわゆる嚥下能力が低下していきます。
そこで食事の際、ご飯がお粥になったり、副菜が細かく刻まれる刻み食になったり、飲み物にトロミがついたりする訳です。
トロミをつけるということがどういうことかと言いますと、お茶やスポーツドリンクそのままだとむせてしまうので、トロミ調整食品(基本的に白い粉末状のもの)を飲み物に入れてトロトロした状態にし、飲みやすくするというものです。
粉をいれる量によって、ドレッシング状、ソース状、ケチャップ状など粘度も調整できます。
その人の嚥下能力に合わせて作ることが出来る訳ですね。
こうすることでスムーズな水分補給が可能となる訳ですが、このトロミ飲料にも注意しなくてはいけない点がいくつかありまして、
まずこぼしたら拭き取るのがめちゃくちゃ大変です。
トロッとしているのでふきんで拭こうとしてもなかなか綺麗に拭き取れません。それでもテーブルの上にこぼした場合はまだいいのですが、
床にこぼした場合、かなり厄介です。
というのも、テーブルの場合、拭き残しがあったとしてもせいぜい服が汚れる程度で済むのですが、床にこぼしてしまった場合、自力歩行出来ている利用者さんが転倒の危険があるからです。かなり滑りやすくなりますからね。
床にこぼしてしまった場合、拭き取るのに労力を多く使うため、忙しいときにこぼされると、まいってしまいます(笑)
- ご家族からお叱りを受けるときがある
介護の仕事、その中でも特養は利用者さんの施設での普段の生活のほとんど全てをお世話する非常に責任重大な仕事です。
そしてその利用者さんにもほとんどの場合、ご家族が存在されます。
私の経験上、ご家族の大半は介護施設の職員に対し、感謝の気持ちを示して下さいます。
ただ、たまに理不尽ともいえる要求をしてくるご家族さんもなかにはいらっしゃいます。
学校の場合、モンスターペアレントという言葉がありますが、介護施設の場合は親子の関係が逆になるわけですね。
要求は様々ですが利用者さんが怪我をしてしまった場合、そのことに対してすごく怒られることが多かったです。
もちろん、利用者さんが怪我をされた場合、その責任の多くは施設、介護職員にあります。怒られるのもごもっともです。
しかし、利用者さんの怪我を防ぐ、事故を防ぐ努力は介護の現場ではみんな一生懸命やっています。私の勤めていた施設ではそうでしたし、多分ほとんどの施設でそうだと思います。
事故を起こそうと思って起こす介護職員はいません。
しかし、介護士も人間ですから常に完璧とはいきません。
しかも、相手は認知症で勝手に歩き回ったりする高齢者の方々なので、動きの予測がつかないのです。
もちろん介護のプロとして出来る限りのことはしなくてはいけないのですが、精一杯やった結果利用者さんが転倒され、怪我をしてしまった。
そして怪我の連絡をし、来苑されたご家族に長時間に渡って説明を求められ、叱責をされると精神的にまいってしまうというのが本音だと思います。
他にも「週2回の入浴を週3回にしてくれ」とか「洗濯物は施設で洗わないで、持って帰るから」といった特別扱いを要求するパターンもありました。
ただ、言いましたようにほとんどのご家族さんは職員に対して「いつもお世話になっております」という態度で接して下さいました。
現場に立つ
私は介護福祉士の資格を獲得するために、専門学校で2年間勉強しましたが、現場で学ぶことも多かったです。
介護の仕事は知識だけで無く、経験も極めて重要、そう考えています。
まだまだ沢山あるのでどんどん介護あるある、書いていきたいと思います。