今回はスポーツがテーマの週刊ヤングジャンプ増刊
ヤングジャンプスポーツを読んだ感想を書いていきたいと思います。
(ネタバレあり)
よろしくお願いします!
- 闘球「元」日本代表 -福岡堅樹物語-
タイトル通りラグビーの元日本代表、福岡堅樹選手の反省を漫画化したものです。
以前ニュースで「医学の道を志すことにしました」と発表された会見を見た記憶があります。
怪我に悩まされたり、大学受験に失敗したり、一見煌びやかに見える人生を送っている人でも相当な挫折を超えてきたということが分かって面白かったです。
もっと日本代表として活躍できたのでは?今日本代表を引退するのは勿体ないよ。
当然そういう声もあったかと思いますが、福岡選手には自分の決断を突き進んでいって欲しいですね。
- スナックバス江番外編 ~福岡堅樹を語る夜~
正直この増刊でスナックバス江が読めるとは思いませんでした(笑)
人気があるようでファンとしても嬉しい限りです。
4ページだけでしたが、ギャグもキレッキレで面白いです。
福岡選手にも感想聞きたいと思ってしまいました。
- 放課後ストロングベリー
私がこの増刊を買ったのって、この漫画が目当てだったんです。
今まであまりブログでは触れてこなかったと思うんですが、私ライオネルは格闘技が大好きなんです。
その中でも特に好きなのがボクシングなんですよね。
主人公は現国教師の「阿部茉莉亜」、アベ・マリアですね。
29歳、アラサーで男性経験がないことを生徒にいじられるなど不遇な学校生活を送っています。
その後の教師仲間の飲み会でも、登場するのは事なかれ主義の生徒指導の先生、そして結婚指輪をしているにも関わらず2人きりの飲みに誘う先生。
学校全体的にダメですねw
そしていつもと違う道で帰り、道に迷う阿部。
開いているボクシングジムに勝手に入り、勝手にグローブを着けます。
そこで出てきたジムの会長らしき人物に女性差別的発言をされ、サンドバッグごとその会長をぶっ飛ばします。
そしてまだ期日でないにも関わらず「飲み代が足りなくなった」という理不尽な理由で今月分の利子を取りに来た借金取り2人が現れます。
そのうちの1人にお尻を触られ、結果的に2人ともぶん殴ります。
そしてなんやかんやでそのジムに通うことになります。
そんな中、自分のクラスの城崎冬陽(しろさきとうや)が拉致され半グレがやっている地下格闘技のリングに無理矢理立たされていることが判明します。
そして唐突にその城崎冬陽を「ワシの孫なんです」と言い出すジムの会長。
みんなで現地に行くことになり、冬陽を助けるため格闘技のゲージの中に入る阿部先生。
持ち前のパンチ力で巨漢の対戦相手、砕頭(さいとう)からダウンを奪います。
そして動体視力と反射神経を生かし、砕頭の攻撃を避けるのですが、
スタミナだけは人並み以下らしくパンチをもらってしまいます。
追い込まれる阿部先生。しかし、習った基本を思い出しワンツーを打とうとするのですが、今まで右ストレートで練習してきたことに対し、
「でも私両利きなんだよな」と思い返し、右ジャブ→左ストレートのワンツーで砕頭をノックアウトします。
そして後日学校で再会した冬陽君は真面目に授業を受けるようになり、阿部先生には新しく対戦のオファーが来てそれを受ける。
という流れが放課後ストロングベリーのストーリーでした。
最後まで読んだ感想としては…「まあまあ面白い」でしたね。
アラサーの女性教師がボクシングの面白さに目覚める、っていうコンセプトは凄くいいと思うんですよ。
でも私はこの作品の中にも名前が出てきた「リクドウ」のようなリアルな
ボクシング漫画を期待して読んでいたんです。
しかしどちらかというと「バキ」の世界観の方に近かったかなと思います。
作中では阿部先生が「握力150(キロ)以上、背筋350(キロ)以上」であると会長の清瀬秋朔(きよせしゅうさく)の口から語られるのですが
これって握力は同世代の男性平均の3倍以上、背筋力も2倍以上あるんですよね。
室伏浩二さんの握力が120キロらしいですからね。
あの超人よりも上なんですよ。
他にも
「冬陽が格闘技の動きをするがそこの詳細が語られない」という点や
「主人公が凄いパワーの持ち主なのに日常生活でそれで苦労するようなシーンがない」という点、
「戦いの途中に習った基本を思い出そうとするが作中に基本を習っているシーンがない、回想もない」、
「ずっと右ストレートで打ってきてたのに急に両利きだからという理由で左ストレートを打つ」などの点が気になります。
あと個人的に嫌なのは「暴力」と書いて「なぐりあい」とルビをふっているところですかね。
私の中では格闘技と暴力って似て非なるものなんですよ。
ただ私が勝手にリアル路線を予想していただけなので、違ったからと言ってグダグダいうのも違うとは思います。
そもそも読み切りですから全ての部分を詳細に語るのは難しいですからね。
でももう少しなんとかなった気はするんですよ。
相手を殴る描写は格好よかったので、出来ればもう少し違う設定でまた女性が主役のボクシング漫画を読みたいですね。
読み終わって
面白い増刊でしたけど、正直荒い作りの作品も多かったように思います。
読み切りだとページ数が多くてもどうしても詳細が語られない展開が多くなってきますね。
今回の増刊に漫画が掲載された先生方もいつか本誌で見かけることになるのでしょうか、その時は注目したいですね。