介護の仕事

介護あるある その8

今日も私が介護士として働いた時に感じた介護あるあるを書いていきたいと思います。よろしくお願いします!

  • 面会に来たご家族が勝手にお菓子をあげがち

施設に入居しておられる利用者さんにも当然ご家族はおられます。
面会にも来られます。

旦那さんや奥さん、息子さんや娘さん、兄弟、姉妹、親戚の方やご友人など
沢山の方が施設には訪れられるのです。

最近は恐らくどこの施設もコロナウイルス感染防止のため、慎重になっていると思いますが、いずれ以前のように面会が出来る日がやってくるでしょう。

面会に来て頂けるのは介護職員としても大変ありがたいことなのですが困った場面に遭遇することもあります。

その内の1つが「利用者さんに勝手に食べ物をあげる」ということです。

私の経験上、介護施設に入居しているお年寄りは、ほとんどの方が何らかの持病、体の不調の問題を抱えています。

糖質制限やカロリー制限している人も多く、歯が悪く固い物がなかなか噛めないという人もいます。

ご家族さんも利用者さんの体の状態に関しては聞いておられるはずなのですが、自分の親や兄弟なので喜んでほしくてあげてしまうことが多いようです。

この喜んでほしいという感情っていいことなんですけど同時に結構厄介な側面もあると思っています。

職員としてもあまりご家族さんには強く言えないのでやんわり注意していました。

あとこの問題で更に気をつけなくてはいけないのは、家族からお菓子をもらった利用者さんがそれを隠し持っていて他の利用者さんにあげてしまうことです。

こちらは更に困ったことになります。

ご家族が利用者さんにあげる場合は、大体はその利用者さんのことを分かっているはずですからその人が喉に詰まらせてしまいそうな物はあげないのです。

しかし、利用者さんが親しくしている別の利用者さんにお菓子をあげようとした場合、その利用者さんの食事制限の内容、噛む力、飲み込む力などほぼ考慮せずあげてしまいます。

何故あげるかというと、簡単に言うとお裾分けです。

ここでも喜んでほしいという感情が働きます。

同じフロアで仲良くしている友達に喜んでほしい、それ自体は素晴らしいことだと思うのですが、時と場合によって事故に繋がりかねないのでそこは注意が必要です。

  • 利用者さんが亡くなると色々考える

私が勤めていた特別養護老人ホームでは入居している利用者さんはほとんどの人が毎日のように何らかのリハビリに励んでいました。

しかしリハビリによって体の状態が改善し、家に帰れるのはごくわずかでした。

ほとんどの利用者さんにとって、特養は「終の住み処」ということになります。

利用者さんの年齢はバラバラですが、私が勤めていた施設では70代から80代の方が多く、10人に1人くらいは90歳を過ぎておられる方がいました。

100歳を過ぎている方もいらっしゃいましたね。

70代でも認知症が進んでいる人もいれば90代でも年齢を感じさせないほど元気な方もいらっしゃいました。

しかし、ある程度長いこと介護施設に勤めていると悲しい別れは避けては通れないのです。

働き始めたばかりの頃、仲良くしていた方が少しずつ歩けなくなり、さっき伝えたことも分からないようになり、最後には寝たきりになり遂には息を引き取ります。

昼間に具合が悪くなった場合はまだご家族に連絡し、来て頂ける場合が多く
いわゆる死に目に会えるということが多いです。

問題は夜間に急激な変化があった場合です。

夜間は看護師さんが施設にいないので待機している看護師さんに施設に来て
状態を確認してもらい、そこから医師に連絡、もしくはご家族の連絡となります。

そうなるとどうしてもご家族への連絡は遅れてしまいます。
(そもそも夜間なので急には来れないという方も多いのですが)

介護施設で働いていると、親の死に目に会えるということは非常に幸運なことのように思えてくるのです。

そして利用者さんが亡くなると色々考えます。

もっとゆっくり話を聞いてあげれば良かった、散歩に連れて行ってあげれば良かった、そういった事を考えてしまうのです。

出来る限りのことはしてきた、そう思っていてももっと出来ることはなかったかと考えてしまうのです。

恐らくご家族さんの中にもそういう風に考える方は多くいらっしゃるのではないかと思います。

もしこのブログを読んで下さっている方の中に最近親に会っていないという方がいらっしゃいましたら、後悔の無いよう行動されることをお勧めしたいと思います。