今日オススメしたいのはONE先生原作、村田雄介先生作画の
「ONEPUNCHーMAN」(ワンパンマン)です。
以下ワンパンマンと書きます。
もうこの漫画は相当有名なので知ってる人も多いのですが、私も好きな作品の一つですので紹介させて頂きたいと思います。
ネタバレ有りです。よろしくお願いします。
ストーリー
この漫画の舞台は我々が住んでいる世界とそうは変わりません。
ただ一つ、大きな違いは人々の生活を脅かす「怪人」が出現すること。
この漫画の主人公の名は、サイタマ。
怪人が現れるこの世界で「趣味でヒーローをやっている男」です。
彼は三年前、就職活動中、面接に落とされ続けて意気消沈しているところに
蟹を食べ過ぎて突然変異を起こして怪人化した男「カニランテ」に出会います。(この世界ではこのようにささいなことで怪人化する人間が沢山います。)
そして襲われた子供を守るために怪人カニランテと闘うのですが、その時自分自身が小さな子供のころヒーローに憧れていたことを思い出します。
ボロボロになりながらカニランテを倒したサイタマはヒーローとして生きていくことを決意するのでした。
しかし、このサイタマには一つ悩みがありました。
それは、怪人との闘いがサイタマのパンチ一発、ワンパンで終わってしまうことです。
ヒーローになるため自らを鍛えすぎた結果、あまりにも強くなりすぎたために闘いがあっという間に終わってしまうのです。
それ故に闘いのたびに感じていた恐怖、焦り、怒り、興奮といったものはいつの間にか一切感じなくなってしまったのでした。
ジェノスとの出会い
ヒーローとして活動する中で、サイタマはサイボーグの青年ジェノスと出会います。
このジェノスは以前、自らが住んでいた街と家族を暴走サイボーグに襲われ、自身も重傷を負うもクセーノと呼ばれる博士と出会い、家族の仇を討つために自分の身体をサイボーグにしてもらった経緯があります。
個人的にこのジェノスはある意味もう一人の主人公と言ってもいいと思っています。
ジェノスはピンチに陥ったところをサイタマに助けられたことがキッカケでサイタマに弟子入りするのでした。
話が進むにつれ、ジェノスもヒーローとしての道を選ぶことになります。
ジェノスは相当強いヒーローなのですが、サイタマを始め周りにいる他のヒーローが強すぎるが故にそこまで強い印象がありませんでした。
しかし最初から圧倒的に強いサイタマと違い、ジェノスは敗北を繰り返し、そのたびにクセーノ博士の協力もあり少しずつ強くなっていきます。
またサイタマと出会い、その強さだけでなく、人間性も身近に感じることで更なる成長をしているような気もします。
凄腕の原作と凄腕の作画
最初に書いたとおり、この漫画は原作と作画が分かれているタイプの漫画です。
元々ONE先生がWEB上で自身が描いたワンパンマンを公開していたのですがそれを村田先生が読み、TwitterでONE先生にコンタクトをとって共に漫画を制作する話を持ちかけたそうです。
その後ONE先生はワンパンマンを書籍化するために描き直す作業をしていたそうですが村田先生が試しに描いたワンパンマンの第一話をONE先生に見せたことがキッカケで村田先生作画のワンパンマンが誕生したそうです。
この漫画は素晴らしい原作と素晴らしい作画によって完成されています。
村田先生は以前ジャンプでアイシールド21を描いておられた頃からその画力は相当なモノでしたが、ワンパンマンを描き始められてから更にスケールが上がっておられるように感じます。
村田先生の凄いところは、全ての絵が上手いと感じるところです。
迫力あるバトルシーン、セクシーな女性キャラ、整ったキャラの筋肉、精密な機械・ロボット、壮大な背景・建築物など全部上手いんです。
特定のジャンルの絵が上手い漫画家さんは数多くいると思いますが、ここまで幅広い種類の絵が上手い人はそうそういないと思います。
間違いなく今の少年漫画界でトップクラスの画力ですね。
またONE先生が生み出されたキャラクターの数々も素晴らしいです。
この漫画はサイタマが闘うとあっという間に闘いが終わってしまうので必然的に他のキャラクターの出番が多くなるのですが、どのキャラクターも個性的で読み進めていくうちにお気に入りのキャラクターが見つかると思います。
個人的には無免ライダーという強くはないけど正義の心では誰にも負けないキャラクターが大のお気に入りです!
現在まだ連載中の作品ですので、是非読んで見て下さい!