忍者と極道 感想

現在「忍者と極道」の更新がお休みなのでその間に単行本5巻分のストーリーを振り返っていく(第二章 14話)

今週も忍者と極道の感想を書いていきたいと思います。

最新話までのネタバレを含みます!よろしくお願いします!

第14話 口唇

最初の1ページはガムテのアップから始まりました。

「病気にしてやる…病気にしてやる!!!」
「生きてることを後悔するほどっ!!早く殺してとお願いするほどっ!!」
「病気にしてやる!!!病気にしてやる!!!」

「斑(まだら)に染まれェ 極道技巧“ヤマイダレ”!!!」

そう叫びながら構えをとるガムテ。

(実際は部首のやまいだれだけでヤマイダレと読みます。気になる方は本紙の方をご覧下さい。)

お互いが向かい合い、闘おうとした瞬間、

『「フラッシュプリンセ~ス!」』

とガムテの持っているスマホが鳴ります。

ガムテのスマホの着メロが自分の好きなアニメのオープニングテーマだったことに驚く忍者くん。

ガムテに電話をかけていたのは極道さんでした。

「時間…ガムテ あとは自力で頑張り給え」

どうやらすでに3分間が経過していたようです。

その電話が切れた途端、ガムテは

「飽きた」「今日はてめー見逃しちゃる」

といい一方的にその場を去ろうとします。去り際に

「てめーは一番の幸福 ブッ壊して殺す!!!」

と捨て台詞を吐いていきます。

ここで“帝都八忍”多仲忍者を““デート8年”タケノコキノコを間違えて覚えています。

ここ正しく覚えていたらストーリー大幅に変わってたでしょうね。

そしてガムテが去った後………、忍者くんは倒れていた陽日の近づき、再びその身体を抱き起こします。

残念ながらもう長くはない様子の陽日。

「陽兄(のどにい)…ごめん」
「大丈夫って言ってやりてー…けど…けどよ その傷…陽兄 あんたーーー」

「陽兄…あんたもう……死ぬ……!!!」
「だからさ…!!!死ぬ前に…言い残す…こと…………ある?」

忍者くん、冷静に現実を受け止め、陽日の言葉を聞こうとします。
本人も辛いだろうに流石といえます。

陽日はなんとか口唇を動かし、忍者にメッセージを伝えます。

破壊の八極道の1人、夢澤恒星と闘い相討ちになったこと。

極道が忍者を殺せたのは口から摂取する麻薬だったこと。

忍者くんには本当にお世話になったこと。

暗刃の稽古が上手くいかず、忍者くんが特訓してくれたこと。

初めての任務(おしごと)の時、忍者くんが背中を守ってくれたこと。

最近プリンセスシリーズを観ていて忍者くんに似ている初代の黒い子が好きということ。

それを相づちを打ちながら聞いていく忍者くん。

忍者に誘ってくれたこと。生きる道をくれたこと。本当にありがとう。

「忍者(しの)くん……」
「君もいつか……きっと笑える」
「優しい君ならいつかきっと……素敵な笑顔でーーー……」

そう伝えた後、泣きながら笑顔で

「…よかったあ 全部……伝えられた……!」

そう口にします。

最後の一言だけは口唇だけではなく、言葉にして伝えられたようです。
ここがいいんですよ。

そして泣きながら陽日を抱きかかえてカブチカを立ち去ろうとします。

そして車の中で歌舞伎町が嫌いだと言っていた夢澤の言葉を口にする極道さん。

慌てて地下から出ようとするガムテ。

極道さんが夢澤へのささやかな手向けとしてスマホの画面に表示された“起動”と書かれたスイッチを押します。

その瞬間、忍者くんやガムテのいる地下では大きな爆発が起きます。

そしてその上に位置する歌舞伎町ではまるで大地震が起きたように地割れが起き、建造物が壊れ、沢山の人々が巻き込まれようとしていました。

ここまでが第14話のストーリーとなります。

第14話を読み返して

第12話の回想シーンで忍者くんの「忍者はみんな…笑って死ぬため生きている…!!!」という台詞があるんですが、最後、陽日は笑って死ぬことはできましたね…。

最後の台詞だけ声を出して伝えるのがどうにも切なくて美しいシーンなんですよ。

最後は歌舞伎町が大変なことになりましたが、ガムテが巻き込まれる可能性あるのに平然と爆発させるところやっぱり酷いよなあ…。

夢澤や殺島がいたら多分爆発させなかったよね。

極道さんとガムテの関係性、第四章ではどのように描かれるんでしょうか?