忍者と極道 感想

現在「忍者と極道」の更新がお休みなのでその間に単行本5巻分のストーリーを振り返っていく(第二章 13話)

今日も忍者の極道のストーリーの振り返り、進めて行きたいと思います。

前回、陽日と夢澤の闘いに終止符が打たれ、極道(きわみ)さん、殺島、ガムテのいるカブチカに忍者(しのは)くんがやってきたシーンで終わりました。

その続きです。忍者と極道の最新話までのネタバレを含んでいます。

よろしくお願いします!

第13話 ブッ殺す

前回と違い、ストレートなタイトルですよね。

まず1ページ目は、左側に極道さん、殺島、ガムテの3人、右側に忍者くん、そして下に燃える極道が描かれています。

下に描かれているのは誰なんでしょう?

時計や指輪などやたらと羽振りがよさそうですが…。

そして2ページ目から…。遂に忍者くんと極道さんが出会うことになったか、そう思ったのですがお互いに燃えさかるカブチカの煙と非常ベルの音で認識出来ませんでした。

そして極道さんは先ほど夢澤に対し「死んじゃ意味なくねっ☆」と発言したガムテに対し「夢澤を侮辱した罰」として

「あそこの来訪者…消しときなさい 私と殺島は車にて3分だけ待ってあげよう」と言い残しその場を去ります。

来訪者が誰かも分からないのに無条件で始末するんですね…。

そして忍者くんは倒れている陽日を発見します。

抱き上げたところ、陽日はかろうじて息があるようですが、致命傷を受けておりもう長くない状況でした。

忍者に何かを伝えようと懸命に喋ろうとする陽日。

それを見て陽日を気づかい「声はいらねー!!唇を読む!!!」と話す忍者くん。

陽日は懸命に口を動かし忍者にメッセージを送ります。

「忍者(しの)くん…」「危ない……」
「後ろーーー…」

背後からガムテが身体を翻しながら正に襲おうとしていました。

しかし忍者くん、瞬時に振り向き

「ブッ殺す」

といい暗刃で反撃します。その一撃は防がれてしまったものの

短刀(ドス)を持つガムテに対し、ただひたすらブッ殺すを連呼しながら暗刃連発!

鬼の猛攻を仕掛けます。

ガムテは短刀を器用に使い、その攻撃を防ぐもののなすすべ無く追い詰められる、そう思いきや…

「ママァァァァ!!!」のかけ声と共に

短刀を振り上げる形で忍者くんの顔面を切りつけ右目を潰します。

ガムテ、彼は破壊の八極道の1人で未成年で結成された殺し屋集団、「割れた子供達」(グラスチルドレン)のリーダーです。(グラスチルドレンのことはこの時点では出てきません。)

見事に忍者くんの右目を潰したガムテですが、忍者くんはそのタイミング、右手の暗刃で
ガムテの左手を突き落としていました。

よく見たら右目を切りつけられたシーンで暗刃を繰り出しているように見えます。

左手を切り落とされ流石に動揺しているように見えるガムテ。

「手を切るなんて!手を切るなんて!!」
「ママにも切られたことないのにっ!!!」

ここ初めて読んだ時は普通にガンダムのアムロの有名な台詞「親父にもぶたれたことないのに」のパロディかと思って読んでいたのですが、最新話まで読んだ上でここを読むとママにも切られたことないのにの部分に考えさせられるものがありますね…。(この時点では明らかになっていませんが、ガムテは実の母親からひどい虐待を受けていました。)

その様子を見ていた陽日、

(すごい…!!忍者(しの)くん 君はいつも僕の想像を超えていく… そこに僕は…憧れる!!)

そして忍者くんとガムテ、2人は殺意を含んだ瞳でにらみ合います。

「“帝都八忍”多仲忍者!!! やっぱり“クソ外道”は最高だぜ ブッ殺しやすくてよォォォォ!!!」

「病気にしてやる…病気にしてやる!!!」
「病ォォォォ気にしてやるゥゥゥゥ!!!」

ここまでが13話です。

13話を読み返して

現在の第四章まで続いている忍者くんとガムテの因縁はこの時に始まっていました。

この因縁は更に第三章で更に大きくなるんですよね。

ガムテが「ママ~!!!」と叫ぶシーンは彼の境遇を知っていると複雑な気持ちになります。

次回は陽日との別れの回になります。