今日は最近読んで面白かった漫画について紹介させて頂きたいと思います。
ネタバレが含まれます！ネタバレが嫌な方は引き返して下さいね。
今日紹介するのは週刊ヤングジャンプで連載中、
赤坂アカ先生原作、横槍メンゴ先生作画の
「推しの子」です！
TwitterでもCMがよく流れていたので名前だけ聞いたことがあるという方も多いのではないかと思います。
「推しの子」あらすじ
この漫画の主人公は、宮崎県のとある地方都市で産婦人科の医師として働く
『ゴロー』です。（名字は出てこない）
彼は以前病気により12歳で亡くなった『さりな』ちゃんが推していた
アイドルグループ『B小町』のアイというアイドルの大ファンです。
ゴローはアイとさりなちゃんを重ねて見ていました。
（単純にアイのファンで応援していたのもあります。）
そんな中、アイが突然の活動休止発表。心配するゴロー。
しかし産婦人科医師として真面目に仕事に取り組みます。
初めて産婦人科に来た16歳の女の子。
なんとアイドルのアイ本人でした！！
ショックを受けるゴロー。しかしアイと言葉を交わしていく内にアイに安全に子供を産ませることを心に誓います。
しかしアイの出産予定日が近づいたある日、ゴローはアイのストーカーに
刺し殺されてしまうのです。
そしてゴローは…
アイが出産した男女の双子の兄に生まれ変わります。
前世の記憶も持ったままです。
更に！妹の方も生まれ変わりで、12歳で亡くなったさりなちゃんでした！
病気で亡くなって転生した妹、そしてアイのストーカーに命を奪われ転生した兄。
2人は母親のアイについてまわり、芸能界に少しだけ足を踏み入れます。
ここまで読むと
「芸能界で頑張る母親を転生した2人がサポートしていく話かな？」
そう思ってしまいそうになるのですが、ここから更に急展開になります。
なんとアイはやっと決まったドーム公演当日にストーカーの男に刺し殺されてしまうのです。
アイは子供2人に死ぬ直前最後に「愛してる」と伝えるのでした。
その後犯人は自殺。
残された2人、妹は母のようにアイドルになることを目指します。
兄は何故母が殺されたのかを考えます。
そして
「ストーカーにアイの情報を提供した人間がいる。それは恐らく自分たちの父親、そしてその男はきっと芸能界にいる」
そう結論づけます。
そして妹はアイドルになるために。
兄はアイをストーカーに殺させた黒幕に復讐するために。
2人は芸能界を目指すのでした。
単行本2巻までの感想
面白いです！！！
ストーリーは結構重い内容なんですが、そこまで展開が重くならずストレスなく読めます。
これも赤坂先生と横槍先生の漫画家としての腕があってこそでしょう。
赤坂先生ってヤングジャンプで
「かぐや様は告らせたい～天才たちの恋愛頭脳戦～」も同時に連載しています。
週刊連載を1本抱えながら、同じ雑誌で連載中の他の漫画の原作も担当している訳です。凄いですよね。
漫画の中でセンスの良いユーモアもふんだんに含まれており、それが読みやすい雰囲気を作っている感じです。
あと思うのはしっかり取材が行われているというところです。
芸能界の仕事の在り方、子役からのステップアップ、演技の実力だけでは仕事していけない現実、裏方の重要性、SNSの効率の良い使い方等々…。
原作の赤坂先生がどのように取材されてるかまでは分かりませんが、しっかりとストーリー展開が作り込まれているなというように感じました。
あとそこまで悪人が出てこないのもいいですね。
もちろんゴローとアイを殺した人間は悪人ですがその後自死してそれ以降は出てきません。
黒幕の2人の父親に当たる人物は今のところ全然分かっていません。
芸能関係者の人間は、何人か出てきているのですが、多少打算的な人間もいるのですがクズと言える程の人間ではないです。
そこまでのストレスが貯まるような展開がないんですよね。
個人的に最初嫌々赤ちゃん2人の世話をしていたアイの所属事務所の社長の夫人で斉藤ミヤコさんが、アイが亡くなった後
「私は君達を自分の子供の様に思ってる・・・」
と引き取ろうとしたところはグッときましたね。
あと漫画に出てくる主要キャラの若いアイドルや俳優の子達がほとんどみんないい子なんです！
今ヤングジャンプ本誌では第三章の
「恋愛リアリティショー編」をやっているのですが、これが現実のリアリティーショーの闇の部分も描いていてシリアスな展開が続きました。
特にSNSの闇が丁寧に描かれています。
でもリアリティーショーに参加してる子達がみんないい子で、そこに救われます。
そして主人公である兄がカッコいい！
【本名書いてこなかったけどゴローが転生した兄は
星野愛久愛海（ほしのあくあまりん）、
さりなが転生した妹は星野瑠美衣（ほしのるびい）である。】
それぞれアクア、ルビーを呼ばれているのですが、妹の方は純粋に子供らしくアイドルを目指しているのに対し、兄は大人としてのしたたかさで芸能界を生き抜き闘っている、2人別々のカッコよさがあるわけですね！
まだ単行本は2巻までしか出ていないのですが、だからこそ今なら追いつきやすいです。
気になる方は是非読んでみて下さい！
