忍者と極道 感想

「忍者と極道」のストーリーを振り返る(第三章 第26話)

今日も忍者と極道のストーリーを振り返っていきたいと思います。

連載再開まで最新話までの全ての話を振り返りたいですね。

最新話までのネタバレを含みます。よろしくお願いします!

第26話 エレクトリック・サーカス

今回のタイトル「エレクトリック・サーカス」は以前も紹介した
THEE MICHELLE GUN ELEPHANT(ミッシェル・ガン・エレファント)の16番目のシングル曲(恐らく最後のシングル)からきているみたいです。

パトカーをその拳で吹き飛ばしながら右龍に向かってくるα。

αの拳と右龍の暗刃が激しく交差します。ほんの少し早く右龍の暗刃が届いたように思えましたが…

それを寸前のところで首を曲げ躱すα。

「暴走族神(ゾクガミ)がくれた“麻薬”(ヤク)のおかげか……ッ! 視(み)えるぞ忍者!!」

極道技巧 “仏破砕拳”(ブッパブロウ)!!!

αの渾身のパンチが右龍の顔面を捉えます!

大きくベキ、バキ、と骨が砕ける音がします。

「人骨(ホネ)が砕けるイカした音色!! 頭蓋骨複雑骨折(ズガイフクザツ)…殺ったぜ!!!」

勝利を確信するα。しかしその瞬間彼の身体を電気が走ったような痺れが襲います。

それに驚くα。そして更に彼は自分の右手を見て

骨が砕けたのが右龍の頭では無く、殴った自分の右の拳だったことに気づきます。

「砕けたのはオレのほう…虚像(ウッソ)だろ!!?」

虚像と書いてウッソと読む。新たなルビ芸。

αの様子を見て手を貸そうとする聖華天のメンバー。

それを「バカヤロウ…不要(いら)ねーゾ!?」と断りつつ右龍に対し
危険(ヤバ)さを感じ距離を取ろうとするα。

お前が痺れたのは今のが良いパンチだったからだ、お前はやはり骨がある。

右龍はαにそう伝えます。

“圧電”

『骨に圧力を加えると“電気”が発生する 人間ならば誰もが持つ実在(ガチ)の生理現象である』

ここでいきなり圧電という生理現象に説明が入るのですが何故かというと右龍の暗刃の能力はこの生理現象に関係するものだからです。

『忍者・邪樹右龍が超常(ヤバ)いのはその“骨密度” 実に常人の数万倍の強度を誇る“骨太の中の骨太”!!!

『そんな“骨”に暗刃にて人外の圧力を加えたら 其処から生じる“圧電”たるやーーー』

「離れても 無駄だぜ」

そう言って右龍は地面に暗刃を突き刺します!

忍手“暗刃” “不死身の電撃漢”(ふじみのエレキマン)!!!

暗刃を突き刺したところから電流が発生し、α、聖華天のメンバーが感電し焼きこげます。

ただこのシーンなんですが、骨に圧力を加えて電気が発生する それは分かるんですが…。

その理論でいくと身体の中から電気が発生している右龍自身が一番感電すると思うのですが。

恐らく右龍は死ぬほど鍛えているので大丈夫なんでしょう。

電撃を浴びせ「ブッ殺しーーー…」と言いかける右龍。しかし

α、そして左虎に斬られたΣも倒れません。

「ま…だ まだ…だ…!!」
「オレはッ…まだ……!! 終了(オワ)ん……ねー…ゾ!!?」

そう言いながらボロボロの状態で立ち上がるαとΣ。

涙を流しながら大人になってからの辛い日々を語る2人。

「そんなオレ達に暴走族神(ゾクガミ)は…殺島(ヤジ)は再び“救済”(すくい)をくれた!!!」
「中学時代(チューボー)のあの日みてーに……殺島もでけえ“大人のつらさ”抱えてんのに……!!」

「殺島のためにも…オレ達は止まんねー 忍者ブッ殺して走り続ける…!!」

「聖華天(オレ達)の“暴走”(ユメ)は “永久不滅”(ズット)だからよ!!?」

再び忍者と闘おうとするαとΣ。しかし

左虎と右龍の暗刃が2人の首を刎ねるのでした。この時の2人がまたいい笑顔なんですよ。

帝都高で、“暴走”(ユメ)の中で死ねることを殺島に感謝する2人。

殺島(ヤジ)……心底(マジ)“感謝”(サンキュ)な!!!

2人の生首を見下ろしながら「ブッ殺した」と口にする左虎と右龍。

このシーンなんですが、久しぶりに殺島とα、Σ、Ωの3人が再会したシーンでは
「“殺島”……いや暴走族神は……変わんねーな!」と言い直していたのに

「暴走族神は…殺島は再び“救済”をくれた!!!」と逆に言い直しているんですよ。
これは私も最初気づかずTwitterで言っている人がいて読み直して気づいたんですけどね。

“暴走族”呼びから“殺島”に戻るのがエモいんですよね。

そして場面は変わり総理官邸前ー。

愛多総理も驚く、まさかの国民的英雄がバットを振り回し旋風を起こしていました。

陽日の“炎”を散らすほどの旋風。

愛多総理達と神賽惨蔵の前にいたのは、聖華天特攻隊長“Ω”でした。

「人はオレをこう呼ぶぜ “旋風(かぜ)を呼ぶ男”」

ここまでが26話のストーリーです。

26話を読み返して

この26話が更新された時、Twitterで呟きがあったんですが

「仲間の力を借りて陽日に致命傷を与えた夢澤と、一対一(サシ)のタイマンにこだわり負けた聖華天。
 これが極道と暴走族の違いだね」

みたいな内容でした。

確かに夢澤は竹本組の舎弟の力を借りて陽日と闘い、最後に短刀(ドス)を突き刺すことに成功しました。

それに対しΣは一対一を提案し、αは仲間の助けを拒否していました。

どちらが正しいということはないですが、結果的に忍者に一矢報いることが出来た点では夢澤、流石は破壊の八極道の1人と言ってもいいかもしれません。

次の話では神賽惨蔵とΩの闘いが始まります。