忍者と極道 感想

「忍者と極道」のストーリーを振り返る(第三章 25話)

今日も忍者と極道のストーリーを振り返ってきたいと思います。

最新話までのネタバレを含みます、よろしくお願いします!

25話 カミソリソング

今回のタイトル「カミソリソング」は4人組オルタナティヴ・ロックバンドSHERBETS(シャーベッツ)の5番目のシングル曲ですね。

ロックの形態ってめちゃくちゃ多いですね。初めて聞きましたオルタナティヴ・ロックっていうの。

このSHERBETSは12話の「幸せの鐘が鳴り響き僕はただ悲しいふりをする」や21話の「彼女は死んだ」の時も名前が出てきたBLANKY JET CITYの元メンバーの浅井健一さんが始めたバンドだそうです。

BLANKY JET CITYの方はもう解散されたそうですが、SHERBETSの方はまだ活動されているそうです。

25話は聖華天のメンバーの回想シーンから始まります。

αとΣがまだ中学生だった頃、彼らは家にも学校にも居場所がない毎日を送っていました。

覇気の無い表情でタバコをふかす2人。

そんな時、そこに現れたのは…暴走族神と呼ばれる前の殺島でした。

「よっ…! 調子どーよ?…オメーラ!!」

ここの殺島なんですが、20話の久しぶりにα達に再会したときと全く同じ台詞、ポーズ、笑顔なんですよね。

αが暴走族神は変わらないと言ったのも納得ですね。

殺島は退屈そうにしている2人を暴走族に誘います。

「“保険金”(カネ)……入ったし…よォ…! お前等にも単車…買ってやっから…!!」

彼は唯一の家族である母親を亡くしたばかりで、辛いのを必死で隠しているようでした。

殺島は隠れるようにして自分たちを見ている小学生に声をかけます。

「てめーも…来るかよ? オレがいじめっ子の殺し方ーーー教えてやるぜ」

小学生の時のΩでした。(殺島たち3人は中学校の同級生だがΩだけ4歳年下)

この頃から殺島は3人に救いを、夢をくれた“神”でした。

「オレが……いい“暴走”(ユメ)魅せてやる!!!」

このシーンでは校舎に様々なアーティストの名前を含んだ落書きがしてあります。

そして現代、向かい合うΣと左虎、αと右龍。

Σと左虎の2人がいるレインボーブリッジに報道のヘリが現れます。

橋の上の人影にカメラを向けるカメラマン。しかし突然カメラに石粒のようなものがぶつかり
レンズ部分が破損してしまいます。

左虎が“表の顔”を見られないよう暗刃“潰礫”(つぶて)によりカメラを壊したのでした。
長のように顔を変えられませんからね、他の八忍は。

しかしはるか上空を飛んでいるカメラに石をぶつけて壊すとは。しかも恐らく指ではじいて。
忍者は身体能力だけでなく、動きの精密性もずば抜けています。

左虎の「忍者だ」発言を聞き、20年前の恨みに震える聖華天。
次々と恨み節を口にします。

「尻穴(ケツ)に“釘打棒”(クギバ)刺したらああ!!!」

怒りのボルテージは最高潮です。

そんなメンバーを「早漏(はや)るなオメーラ…!!」とたしなめるΣ。

早漏るなと書いてはやるな…。また新しいルビ芸が出てきました。

Σは冷静に左虎にバリケードにされた極道車を観察し、左虎が何らかの手段で極道車をバラバラにしたこと。

それは恐らく“手刀”であり、左虎が超一流の“剣豪”であることを見抜きました。

そして左虎の目の前で“官憲車”(パトカー)を日本刀の斬撃でバラバラにします。

「暴走族神の“神託”(おしえ)だ 極めし技術 其れ即ち“極道技巧”也!!!」

極道技巧 “官憲斬棄”(ポリストラツシユ)!!!

そしてΣこと“聖華天”副総長 詩隈殴偉人と“帝都八忍”覇世川左虎は正面から名乗り合うのでした。

このシーンでは2人のバックに血が滴り落ちるような演出が見えます。

燃える車に囲まれた橋の上で正面から向かい合う2人。

左虎の手刀が届く間合い、その間合いに入る前に日本刀で斬ろうと駆けるΣ。

しかし………。

忍手“暗刃” “凍剣執行”(とうけんしっこう)!!!

Σは手刀の間合いのはるか遠くから斬られていました。しかも斬られた場所が凍り付いています。

江戸時代から続く「医」と「忍」の名家である「覇世川家」

その当主に代々伝わる一子相伝の秘技は自身の毛髪を刃のようにすることが出来ます。

左虎は複数の毛髪を神速で振ることで、複雑怪奇な気流とそれに伴う気温の急低下に生みだしたのです。

それにより氷点下の刃と化した毛髪で、Σの身体を斬り裂き、凍結(こお)らせたのでした。

髪の毛で相手を斬り裂くというのは分かります。しかし…

髪の毛を超高速で振ったら気温が下がるのか?という疑問はあります。
恐らくそのあたりは覇世川家の医術や忍術でなんとかなっているのでしょう。

そして左虎は他の八忍のことに思いを巡らします。

「我が愚弟右龍… “最強の生物”はーーー…」

その頃葛西では…

αこと“聖華天”副総長有羽汰駆と“帝都八忍”邪樹右龍が名乗り合っている真っ最中でした。

斬り合ったΣと左虎に対し、この2人は素手喧嘩(ステゴロ)によって殴り合うようです。

またこのシーンでも2人のバックでは血が流れるような描写があります。

ここまでが25話のストーリーです。

25話を振り返って

25話を読み直して思ったんですがΣの

「黄金時代(あのころ)……ッ“官憲車”(パトカー)100台斬って鍛えしこの斬撃!!」
「剣豪同士“一対一”(サシ)で真剣勝負だ…忍者!!!」

という台詞があるんですが、極道技巧の“官憲斬棄”(ポリストラツシユ)を身につけるまでパトカーを斬りまくったということですよね。

でもそれだと斬ることが出来るようになるまで日本刀が何振も刃こぼれしたり折れたのではないかと思うのですがΣはどうやって調達してたんだろう?と思ってしまいました。

もしかしたら自分で打ち直していたのかもしれません。

次回ではαと右龍の闘いが始まります。