忍者と極道 感想

忍者と極道 第46話 「パレード」 感想

今日も忍者と極道の感想を書いていきたいと思います。

よろしくお願いします!今回は46話の「パレード」です。

この回は今まで読んだ回の中でも一、二を争うほど展開が衝撃的でした!

ネタバレありですのでどうかよろしくお願いします!

第46話 パレード

授賞式の会場から逃げ続ける参列者達。

それを警察官を殺しながら追いかける割れた子供達(グラスチルドレン)

大きなナイフ2本、斧や鎌などを手に持って襲いかかってきます。

完全に普通に武器持ち込んでますね。

そしてそんなグラスチルドレン達を更に上回るスペードで追いかけて首をはねる忍者くん。

あまりにも速すぎるため、参列者もその姿を確認することが出来ないくらいです。

忍者くん走りながら今自分がすべきことを考えます。

①官邸内の一般人救助
②官邸内のどこかにある時限爆弾の解除

そしてガムテ、聖川官房長官、愛多総理の3人の思い浮かべる忍者くん。

襲いかかってくるグラスチルドレンを前に

③この糞ガムテ共ひとり残らずブッッッ殺す!!!

ブッ殺す!!!じゃないですよ。

ブッッッ殺す!!!ですからね。

場面変わって総理官邸1階。

小池屋百合亜東京都知事が袋小路に追い込まれています。

やっぱり都知事来てたんですね。

「この前は極道に拉致されて(一話参照)今度はテロッ…」
「わ…私 今年厄年かしら!?」

どう考えても厄年だから、で済むレベルの災難でない気がします。

そしてMP(マクスエルポイント)が高い都知事を追い詰めるグラスチルドレン。

しかし!その時一瞬にして首をはねられるグラスチルドレン!

壁が破壊されて現れたのは……左虎と右龍。

「脱出(にげ)よ」

来ましたー!呪血の忍者兄弟。

ここは読んでいてテンション上がりました!

忍者側のメンバーも到着してくれました。

更に場面変わって人を殺そうとしているグラスチルドレン4人組。

そこに「はにゃ~♡みんな殺ってる~?」と現れた女の子のグラスチルドレン。

崇拝偶像(アイドル)と他のメンバーから呼ばれています。

崇拝偶像と書いてアイドル。今回もルビ芸は素晴らしいですね。

そしてグラスチルドレンから4階に時限爆弾があるという話を聞くアイドル。

「アイドルは何人殺った?」と聞かれ

「ひとまずお主らで4人 じゃ喃」

そういって伸びた腕でグラスチルドレンの首をはねます。

アイドルの正体は変化していた長でした。

時限爆弾をどう処理するか考える長。

しかし別のことに気づきます。

「忍者くんが内閣総理大臣賞を受賞」
「授賞式と同日に偶然国内外のVIPも官邸に集い」
「そこは極道が襲撃ーーー…」

あまりにも時節(タイミング)が噛み合い過ぎていることに疑問を覚える
惨蔵。

「この忍者と極道の闘いが 誰かの筋書き通りに動かされているようなーーー…!!」
「まさか…!まさか…!!」

「そうだよ 神賽惨蔵」

!!!!!

いきなり場面が今までと全く違う『本に囲まれた暗い部屋』に変わり一人の男性?が語りかけてきます。

「すべては脚本通り進んでいる」
「今さら気付けどもう遅い」
「運命の歯車は止まらない」
「脚本はこの総理官邸にて第一終幕(ファーストターニングポイント)を迎えるだろう」
「運命のふたりはやがてーーー…」

そして場面は総理官邸2階の男子厠(トイレ)の極道さんに変わります。

今の自分の状態、無手(まるごし)であり麻薬(クーポン)も無い。
グラスチルドレンと時限爆弾をどうするか…。

そういったことを考えながら個室からでた極道さん、すると
一人のグラスチルドレンと鉢合わせます。

「よっしゃああ」と叫びながらトイレの壁を一撃で砕くグラスチルドレン。

完全に麻薬(ヤク)キメてます。

ようやく見つけた獲物を喜ぶグラスチルドレン。

自らを新人(ルーキー)”偉大(グレート)”と名乗り

「てめーが獲物1号だ 恐怖に戦慄(ビビ)りなァァ~~~ッ!!」
と叫びます。

しかし極道さん、全く動揺した様子もなく

「ただの会社員 輝村極道 教えておくれ… そのーーー恐怖というやつを」

と返し、46話は終了となります。

読み終えて

いやー、今回はヤバイ!

読んでいてゾクゾクしました。

かなり展開が激しく情報量が多い回でしたね。

普通だったら忍者側のメンバーが参戦するだけでも十分にテンションが上がるのですがそこに更に謎の人物の情報を入れてきたわけです。

「そうだよ 神賽惨蔵」と語りかけてきた謎の人物ですが、その正体は
十中八九

幡随院孤屠(ばんずいいん こと)でしょう。

この幡随院 孤屠という人物に関しては本編だけ読んでいてはなかなかピンと来ないかもしれません。

作中ではアニメ「フラッシュ☆プリンセス」のシリーズ構成を務めたり、
ヒース様のキャラソン「孤独の歌」の作詞をした人物としてほとんど名前しか出てきません。

現段階で彼のことを知るには単行本のカバーをとった表紙と裏表紙に書かれた情報、

2巻の幡随院孤屠インタビュー記事、
3巻のフラプリスタッフ、幡随院孤屠を語る

の部分を読めば知ることが出来ます。
(ちなみに1巻はフラ☆プリのウィキ的記事)

といっても、非常に謎の多い人物であり、彼の詳細な情報は分かりません。

ただ、一つ重要な情報があります。それは

彼はもう死んだことになっている人物だということです。

2巻のインタビューの後、自宅アパートが不審火により全焼。

焼け跡から幡随院孤屠と思われる焼死体が発見されました。

遺体には数十カ所の刺し傷と打撲痕があり、歯も全て折られた無残な状態だったという、とのことです。

ただ…「焼死体」「歯も全て折られている」といった点から
この遺体が幡随院孤屠本人のものであるという確認は恐らくとれていない可能性が高いと大分前から忍極構成員の間では話題になっていました。

つまりこの時、幡随院は実は死んでおらず、この遺体は偽物だったということですよね。

今後どのように幡随院孤屠(まだ決まった訳ではありませんが)がどのように物語に関わってくるのが非常に気になります。

あとラストの偉大(グレート)に襲われそうになっている極道さん、普通にピンチじゃないか?と思ったんですけど極道さん、絶対生身でも強いでしょうし、負けないでしょうね。

これは最初読んだ時気付かなくって、忍極構成員仲間の方から教えて貰って気付いた点なんですけど、

今回の話のラストのページで偉大(グレート)と極道さんが並んでいるところ、偉大(グレート)の部分だけ囲うように
血が滴っているように見えます。彼の死を暗示しているのでしょうか?

こういった細かいところも読み込んでいくと楽しいのが忍者と極道の魅力の一つでもあると思いますね。

今回も読んで頂き、ありがとうございました!