忍者と極道 感想

先週からしばらく忍者と極道の更新がお休みなので単行本5巻までのストーリーを振り返っていく 第二章(第8話)

今日も忍者と極道のストーリーを振り返るブログを書いていきたいと思います。

前回の7話までは単行本1巻のストーリーでしたけど、今回の8話から2巻に収録されている話になります。

忍者と極道最新話までのネタバレを含みます。

よろしくお願いします!

第8話 猫鼠宣戦

タイトルは「びょうそせんせん」と読みます。

最初のページでは笑顔で忍者くんをおぶって歩く陽日。

そして恵介を肩車し、高志と仏茶を連れて歩く満面の笑みを浮かべて歩く夢澤。

陽日と夢澤が闘おうとしていた頃、目を覚ました忍者くんは超スピードでカブチカへ向かっていました。街灯や信号機の上を走るいかにも忍者らしい急ぎ方ですね。

そしてカブチカでは闘いが始まる…と思いきや急に夢澤が叫び出します。

恵介達の買ってきたスポーツドリンクを持って

「スポドリ買って来いっつったがよォ~!!」
「てめぇ こりゃあ普通のスポドリじゃねーか!!」

謝りながら何かまずかったっスか、組長(アニキ)と尋ねる恵介に対し

「スポドリっつったら“男水”だろ!!」と叫びます。

しかし恵介達は男水というスポーツドリンクは知らないようです。

「あ…組長(アニキ)…ねェっスよ そんなスポドリ…」

と竹本組の一人が夢澤に話しかけようとしますが、他の組員に肩を叩かれ事情を察したようです。

そして夢澤と他の竹本組の極道は

「糞ガキ共 早く出て行けェ!!」
「全員分買えるまで絶対戻って来んなよ!!」

と先ほどまでの和気あいあいとした雰囲気がガラッと変わり恵介達を追い出します。

(夢澤に話しかけようとした角刈りで髭の組員は佐吉さん、肩に手を置いた眼に傷があるのは捨松さん。という名前です。夢澤とほぼ同期で竹本組長亡き後夢澤を跡目に推してずっと支えてくれた盟友です。この情報は近藤先生がTwitterで発信されていました。)

しかし男水というスポーツドリンクはなく恵介達を追い出したのは演技。

昔のことを振り返り

「あの時もよォ…こうだった」
「国会議員かなんかの一家拉致ってブッ殺していたあの倉庫でよォ…」
「竹本の組長(オヤジ)が急に…真冬の深夜にスイカ買って来いってよォ…!!」
「まだ未成年(ガキ)だった俺を…忍者から逃がしてくれた…!!」

そして舎弟達にお礼を言い、隠れていた陽日に「待たせたな」と声をかけます。

(ここを読んでいて一つ疑問に思った方も多いかと思います。前回の話で
「堅気は殺さない主義」と言っていた夢澤。ちなみに堅気とは色んな意味があると思いますがgoo国語辞書によると

【職業や生活が、まっとうで、着実なこと。また、そういう人】

のことらしいです。

では何故そんな夢澤が何故国会議員をブッ殺していた時の話をしたのか?

考えられるのは

  1. 堅気を殺さないのは夢澤本人の主義で竹本組の主義ではない
  2. 夢澤の中では国会議員は堅気ではない
  3. 先代の時代の竹本組は必要に応じて堅気も殺していたが今はしていない
  4. 当時拉致した国会議員は悪党で堅気ではなかった

などが考えられますが、正直詳細は分かりませんね。)

その頃恵介達は男水を手分けして探すことを考えていましたが、話はヘルズ・クーポン、そして極道(きわみ)さんの話に。

極道さんが得体が知れなくて怖いという仏茶に対し、以前夢澤と話していたことを伝える恵介。

「恐らく極道さんは俺が死んでも涙一つ流さないだろう」と語る夢澤。

そんな奴信じちゃダメっすよという恵介に対し

「だからこそ 誰より深い孤独を抱える極道さんだからこそ
極道(オレら)のような“世の逸れ者”(ハグレモン)を理解してくれる…!!」
「オレはそんな極道さんの“漢”に惚れたんだ」

そんな話を聞いてますます夢澤のことが好きになる3人。

一生夢澤に付いて行くことを心に誓うのでした。

そして場面は再びカブチカへ。

「あの子供達…逃がして…あげたんだね」
「君は 優しいね」と話す陽日。

「お前も優しい 待っていてくれた…!!」と返す夢澤。
静かな優しい会話です。

しかし陽日「でも ここからは」と言って自身の能力を発動。

能力の力で何と宙に浮きます。

「裏社会(ウラ)で悪事(わるさ)かます奴は ブッ殺す!!」

その姿に驚きつつ夢澤は組員に対し、

「みんな!!“麻薬”(ヤク)キメろォォ!!」

と大声で指示を出します。

ここから場面が何回か変わります。

歌舞伎町裏路地。

男道を探して走る高志と仏茶。

ガムテとぶつかってしまいます。

「悪ィな 坊主大丈夫か!?」
「本当にごめんねぼうや!!」と謝る2人。

新宿宝東ビル。

夢澤は八極道の中で最弱、だからこそ彼の勝利には大きな価値がある
これは弱者と強者の闘いだと語る極道さんとそばに立つ殺島。

そんなビルの上の2人を見つけたガムテの両手には短刀(ドス)が…。

自分を子供扱いした高志と仏茶の首を斬って殺してしまっていました。

新宿サブナート駐車場

恵介も男水を探そうとしていたとき、忍者くんとバッタリ会ってしまいます。

「そこのドアから出てきた……つーことはよ」
「極道…だよな」と忍者くん。

その姿を見て

「まっ…まさか 忍者!?」

と驚く恵介。

そして場面は再びカブチカへ。

「100%ブッ殺すと決めた相手には堂々名乗る…!!」
「それが“裏社会の礼儀”(ウラマナー)だ…!!」と話す陽日。

そして陽日と夢澤はお互いに名乗りながら相手をブッ殺すと予告するのでした。

ここまでが第8話です。

この2人の名乗り合いはとてもカッコいいので是非本編の方を読んで欲しいです。

第8話を読み返して

この8話はなかなか情報量のいい回でしたね。

高志と仏茶がガムテに殺されたのはなかなか衝撃を受けました。
お前達仲間じゃないの?って思いました。

陽日に対し、かなり動揺する夢澤の姿の後、極道さんの
「夢澤は八極道で最も凡夫」発言。

これは夢澤厳しい闘いになるぞ、って思いました。

もうこの時点で夢澤を少し応援してしまっていた気がしますねw
この8話はひたすら夢澤がカッコいい回でした。

第9話ではいよいよ2人の闘いが始まるわけです。