忍者と極道 感想

今週からしばらく忍者と極道の更新がお休みなので単行本5巻までのストーリーを振り返っていく 第一章(第4話)

今日も忍者と極道の今までの話を振り返る回、やっていきたいと思います。

最新話までのネタバレが含まれます。よろしくお願いします。

第4話 不知開戦

「忍者ブッ殺したり!!!」

勝ち名乗りを上げる極道さん。

「極道様が忍者をブッ殺しなさった~~~ッ!!!」

「ああ 極道様っ 御肩に御怪我を!!」

もう完全に舎弟のようになっています。

しかし極道さんの壊左にえぐられた右肩の傷はみるみるうちに塞がっていきます。

これも“地獄への回数券”(ヘルズ・クーポン)の力です。

「短刀(ドス)・銃(チャカ)・麻薬(ヤク)で忍者(てき)を討つ」
「実に極道的だろう?」

そう語る極道さん。

ヘルズ・クーポンの力、恐るべしです。
でも極道さん、今やっている第4章読んでるとクーポン無くても十分強いんですけどね。

極道さんの強さ、忍者を倒したことに感動する夢澤。

しかし、極道さん何か思うことがあるのか倒れている壊左を見つめ
他の破壊の八極道たちを集め、何か声をかけます。

そして倒れた壊左はなんとまだ意識がありました。
最初に読んだ時はまだ意識があるのかと驚きましたが、最近の話では生首の状態でも普通に喋るキャラが多いので壊佐だったら意識があっても全然不思議ではないですね。

「嗚呼(ああ)…この私めに若き頃の力があれば…」などと心の中で呟く壊左。

単行本で4話と5話の間にキャラクター紹介があるんですけど、それによると壊左は94歳です。

94歳でこの強さですからね。若い頃はもっと強かったんでしょう。

94歳で闘えるだけ凄いというか、もっというと喫茶店で働けるだけでも凄いです。元介護士の私はそう思います。

消えそうな意識の中、最期まで帝都八忍と忍者くんのことを想う壊左。

「“帝都八忍”の皆ーーーあとは……あとは御頼み申す………!!」

忍者坊をーーー“忍者の希望(ゆめ)を

どうか………!!

どうか御頼み申す…!!」

右手を伸ばした壊左、最期に思い出すのは初めて忍者くんと会ったときのこと。

「おや…これはこれはかわいらしい」

「なんと…極道が家族を皆殺しに……不憫な」

「忍者(しのは)善き名で御座います」

「では…忍者坊 まずはーーー忍の基本型から………さあ」

「…手をーーー」

笑顔になったその瞬間壊佐の身体は強烈な光を放ち、建物ごと吹き飛ばす大爆発を起こしました。

派手に吹き飛ぶ集まっていた東京の極道たちの身体。

しかし、極道(きわみ)さんと“破壊の八極道”は無傷(ノーダメ)でした。

(衣服は吹き飛んでも最後の1枚だけ残るのは漫画のお約束ですね。)

「この程度の爆発なら強化された表皮にて余裕で耐えられる…事前に私が自分
で実践済みだ」

極道さん、自分の身体でヘルズ・クーポンの力を試していたっていうのはかなり勇気がありますよね。失敗したら死ぬかもしれないのに。自分の命に対して無頓着なのかもしれないけど。

多分夢澤がその話聞いたら「俺が実験台になります!」とか言いそうだけど
極道さんはやらせないだろうな。

「大爆発寸前に極道さんに 麻薬(ヤク)キメとけって言われてなきゃ危(ヤバ)かったスけどね」
「ま…あの爺忍者 結局のところ無駄死にッスわ」

これ読み返して思ったんですけど、極道さんが八極道に麻薬キメるように伝えたのって壊左が自爆するギリギリの直前なんですよね。

何気に本気で危かったよ君たち。

そして壊左の遺体を集め、ひき肉のような状態にし短刀(ドス)を刺し、壊左の片眼鏡と一緒に池袋の目立つところに置く極道たち。

沢山のひとが集まりスマホで写真を撮っていますが、

集まっている人達はまさか人間の肉だとは思ってはいないでしょう。

それらを見つけ、壊爺が殺られたことを悟る忍者くん。

その表情が怒りに満ちていきます。

べしゃり烏を通じて帝都八忍に壊爺が殺られたことを伝えます。
壊爺の遺体と片眼鏡もべしゃり烏が回収していきました。

そこに陽気な態度で現れる極道さん。

忍者くん怒りの表情を隠し普通に接します。流石八忍です。

あとここで忍者くんも指摘してるけど極道さんくらいの年代の人で

酔っ払ってネクタイ鉢巻にする人そうそうおらんよな。

俺が知らないだけか…。いやでも俺が大人になってから見たこと無いぞ。

そして2人で街を歩き始める忍者くんと極道さん。

さあ 殺し合いだ 忍者と極道

運命の車輪はもう止まらない

忍者(しのは)と極道(きわみ)

さあ…殺し合いだ

そしておどける2人の描写でこの第4話は終わります。

第4話を読み返して

読み返し、色々今回も気付いたことが2つあります。

まず最後の「さあ 殺し合いだ 忍者と極道…」のアオリ文なんですけど初めて読んだ時は単純にアオリとして読んでいました。

ただ、最新話まで読んだ上で読むと

「このアオリ書いてるのって幡随院孤屠じゃないか?」

って思うんですよ。

忍者と極道だけでなく、忍者(しのは)と極道(きわみ)って書いてるし
誰かが話しかけるような書き方ですし、脚本家が考えそうな文体のような気もします。

そしてもう一つ、最初読んでいたとき本気(マジ)で気付かなかったところなんですが、

極道さんが壊左が自爆する直前に破壊の八極道にヘルズ・クーポンをキメさせるシーンがあるのですが、

一人だけキメてない奴がいます!

これは本気で気付かなかった!

夢澤、殺島、ガムテ、他の八極道も口元に手をやりクーポンを口に入れているようですが体格のいい一人だけ何もしていません。

私の推測では、この男は左虎の言うところの格闘の八極道だと思うのですが
何故彼だけキメていないのでしょう?

勿論他の八極道より先にキメていたということもありえますが、まず考えられるのは、

ヘルズ・クーポンを使わずとも爆発を耐える程の耐久力の身体を持つ

それが一番自然な気がします。

彼を含め、残りの八極道もシルエットを含め、まだ断片的な情報のみ出ている状態なので、本編の方に出てくるのが楽しみです。

それでは今回はここまでとさせて頂きます。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました!