今日は最近単行本を買って読み、面白い!と思った漫画、紹介させて頂きたいと思います。
今日紹介させて頂くのは、heisoku先生の
ご飯は私を裏切らないです!
KADOKAWAから出版されています。
以後ネタバレあり。
どのような漫画か?
この漫画の主人公は
29歳、中卒、恋人いない歴イコール年齢。
短期のアルバイトを転々としている一人暮らしの女性です。
単行本最後まで読んでも名前は明らかにならないのでした。
(単行本のおまけページでも主人公って書いてあるし作者の方も敢えて決めていない可能性ある。)
この漫画を読んだ感想として、オススメできる点を3つに分けて書いていきたいと思います。
その① 食べている物、姿がうまそう
この漫画は主人公の女性が働く姿、そして食べる姿が描かれているのですが
食事シーンの食べているものがとても美味しそうに見えます。
本格的な料理漫画ではないので凝った料理もあまり出てきません。
ちょっとした手間で出来る簡単そうな料理です。
そしてそれを食べる女性もとても美味しそうに食べます。
食戟のソーマや他のグルメ漫画のように派手なリアクションはありません。
しかし食べている姿がほのかな幸せを感じさせる様子でこれはこれでいいものです。
1話に出てくるいくらトーストは個人的に1度やってみたいです。
家にオーブントースター無いけど。
その② 細かく入ってくる豆知識
この漫画ですが話の途中に色んな豆知識が入ってきます。
主に動物に関するものが多いです。
「陸上の哺乳類の中で最も遠くに旅するのはトナカイだという
季節ごとに移動する特徴があり春に北極ツンドラで子どもを産み
夏の終わりに越冬のため南の森林地帯に移動する
その距離は往復で5000キロに及ぶ」
といった雑学的知識が書かれています。
主人公は中卒なのにこういった雑学には詳しいようです。
これは結構「へー、そうなんだ」とちょっと知的好奇心を
くすぐられる物が多いです。
その③ 仕事に対しての圧倒的共感
その1、その2と書いてきてその3です。
個人的にこのその3が最もこの漫画の深いところです。
主人公の女性は色んな派遣バイトを転々としてお金を稼ぎ一人暮らしをしているのですが、あまり要領のいいほうではなく様々な理由で社員の人に怒られてしまいます。
私も金融や介護の仕事をしていた頃、数え切れないほど、数えるのも嫌になるほど怒られてきました。
この漫画の単行本の帯の裏側に「共感しか、ない」と書かれているのですが
私はこの漫画に本気で共感しました。
漫画を読んで面白いと思ったことは過去に何回もありますが、主人公にここまで共感したのはもしかしたら初めてかもしれません。
様々な主人公の台詞、心の声が読んでいる私の心に突き刺さります。
例を挙げると
「簡単だとか楽だという仕事 全部普通に難しい!!!」
「毎日何かしら怒られることをやってしまう」
「「これ位は自分で考えて」と怒られるようになった」
「ミスの多さで居たたまれなくなりだんだんマネージャーに話しかけること ができなくなる」
「外出時の声かけをしないで済む休憩室で食べるようになった」
「何より恐ろしいのは全てにおいて自分に問題があること」
「自分が問題なのならば生きている限り逃れられない
諦めて働くことにする」
もう全部分かるよ!
俺のこと書いてるのか?って思うほど分かる。
あと主人公が食品工場で働いているときに
「ちょっとあなた!下にホース置かない!!」って
注意受けるシーンがあるんですけど、主人公は心の中で
「・・・そっちは私がやったんではない」と反論するシーンがあるんです。
(心の中でね)
しかしその後、
「自分じゃないって言ってしまって良いの?」となり
結局すみませんでした!と謝ってしまいました。
これは同じような経験をされたことがある人も多いのではないでしょうか?
私も俺がやったんじゃないんだけどなと思いつつ謝ったことが過去にありました。
自分のことを要領が悪い、コミュニケーション能力が低いと思っている人はこの漫画は共感の嵐だと思います。
でもこの主人公が偉いところはなんだかんだでちゃんと働いているところです。
働いて稼いだお金で食材を買って料理をしたり、算数ドリルをやってみたりして一生懸命生きていますし、とても好感が持てます。
まとめ
この「ご飯は私を裏切らない」個人的にとても面白くオススメしたい作品です。
でもこの漫画、単行本1巻で終わりっぽいんですよね。
人気が出たら続巻が出る可能性もあるんじゃないかと思っていますので、
皆さん単行本買って下さい。
ちなみにこのブログを書いている2020年11月現在
ヤングユースUPのサイトでコミックス発売記念特別編が掲載されています。
こちらも是非ご覧下さい。